そろそろ新学期ゼミの話でも
2011年度の梅森(教授抜きの)ゼミは、5月12日(木)からぼちぼちはじめるようです。とりあえず、チェルさん推薦図書を挙げておきます。
"Time for Outrage!"
"The Coming Insurrection"
東日本大震災の歴史的位置
たまに飲み会にやって来る都市史研究者の中嶋久人さんが、ご自身のブログに「東日本大震災の歴史的位置」という連載記事を掲載していましたので、ご紹介します。タイトルをピックアップすると:
- 震災の三つの局面
- 『朝日新聞』は何を強調して報道しているのか
- 『朝日新聞』における被災地報道と原発報道との間の不協和音
- 震災当初の『朝日新聞」は、どのように伝えたのか
- 原発設置の前提としての電力不足と輪番停電
- 東電の発電能力の拡充と「エコ」政策
- 福島第一原発候補地選定の経緯
- 福島第一原発の用地買収から建設まで
- 福島第一原発立地の背景
- 東電関係者が語る地元自治体による誘致の景況
- 福島第一原発建設における「原爆体験」と「安全神話」
- 福島第二原発が直面した反対運動
- 福島第二原発建設反対派の説得における「放射線の安全性」論議
- 相馬市松川浦の津波被害地を実見して
- 掲示板「浪江町民喋り場」にみる福島第一原発事故に翻弄された浪江町民の声
- 原子力開発を強力に推進した中曽根康弘
- 原子力法体系制定に胸を張る中曽根康弘
- 「原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略〜」(NHK現代史スクープドキュメント )
- 放射能汚染への恐怖の源流としての第五福竜丸における「死の灰」
- 風評被害の源流としての「水爆マグロ」
- 福島第二原発立地で地元富岡町は何を得たのか
- 津波を目前とした究極の自己責任としての「津波てんでんこ」と共同性
- 福島第二原発の誘致経過
- 福島第一原発を受け入れた地域社会を分析した『原子力発電所と地域社会』
(4/24 リンク切れを修正し、タイトルを更新してみました。)
- 作者: 中嶋久人
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本
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中野さん×花崎さん×田中さん
梅森ゼミ・シニア★フェローの中野佳裕さん、二年ぶりの『環』だそうです。
本日発売された、季刊誌『環』第44号(藤原書店)に、拙稿による花崎皋平さんの田中正造研究の書評が掲載されています(378−381頁)。
おそらく、これまでで最も自然体で書かれた文章で、良い意味で私の「手癖」と「思考の癖」が出ています。
花崎さんとは一見関係ないと思われる意外なエピソードから話を進めていますので、是非、ご笑覧ください。
経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学
- 作者: セルジュ・ラトゥーシュ,中野佳裕
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2010/07/07
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- 作者: 花崎皋平
- 出版社/メーカー: 七つ森書館
- 発売日: 2010/07/01
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一月の予定
新春ホブズボム感謝祭だそうです。
繁田です。
昨日のMTGで決まった1月の自主ゼミ予定をお知らせします。
とりあえず、ホブズボーム『20世紀の歴史:極端な時代』を少し読んでみようということになりました。・大著なので、とりあえず第1部だけを読む(1月いっぱいで)。
第1部は、おおむね1914〜1945年。
・次回1/13は、
「序文」と「20世紀―大局的な見方」(The Century: A Bird's Eye View)まで読む。(〜p28)
また、チェルシー&繁田によるホブズボーム歴史学の紹介(できれば)。・1/20 第1章:全体戦争の時代
第2章:世界革命
第3章:経済の奈落へ
1/27 第4章:自由主義の没落
第5章:共通の敵に抗して
第6章:芸術 1914−45年
第7章:帝国の終焉
・参加者の希望次第で、第2部以降(冷戦期〜)の継続もアリか。
- 作者: エリックホブズボーム,Eric Hobsbawm,河合秀和
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 1996/08
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- 作者: エリックホブズボーム,Eric Hobsbawm,河合秀和
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The Age of Extremes: A History of the World, 1914-1991
- 作者: Eric Hobsbawm
- 出版社/メーカー: Vintage
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野尻さんのバトラー本書評
梅森ゼミシニアフェローの野尻さんからメールを頂きました。
今月刊行されました日本ヘーゲル学会の学会誌「ヘーゲル哲学研究 vol.16」に、ジュディス・バトラー「欲望の主体」(Subjects of desire)の書評を書きました。
本邦未訳ですが、大変面白い本で、私も一昨年、昨年と早稲田の社会科学部の英語のクラスで購読の素材としました。ヘーゲル学会向けにまとめてますのでヘーゲル視点からの話が多いのと、あと書評は強引でないと面白くないと思い、かなり野尻流にまとめていますが、バトラーやヘーゲルに興味のある方、読んでみてください。
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おまけでシカゴの写真を何枚か。ライトアップされた動物園と、ダウンタウンのジャズバー(Andy's)です。
Subjects of Desire: Hegelian Reflections in Twentieth-Century France
- 作者: Judith P. Butler
- 出版社/メーカー: Columbia Univ Pr
- 発売日: 1999/06/15
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- 作者: 日本ヘーゲル学会
- 出版社/メーカー: 日本ヘーゲル学会
- 発売日: 2010/01
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『戦後知の可能性──歴史・宗教・民衆』
日本宗教学会で立ち見が出たパネルの書籍化みたいです。もともとは安丸邸で島薗進さんを中心とした何年越しの研究会で、安丸さんの黒田俊雄論は戦後知におけるマルクス+親鸞の顕密体制論を展開したんだとかなんとか。
- 作者: 安丸良夫,喜安朗
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 単行本
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山川には商品情報が載っていなかったので、「美徳の不幸」さまからコピペさせていただきました。
序章「戦後知の変貌」安丸良夫
http://d.hatena.ne.jp/t-kawase/20101217
第1章「石母田正と敗北の思考—1950年代における転回をめぐって」磯前順一
第2章「丸山真男の宗教理解—日本仏教史と思想史の方法論」島薗進
第3章「竹内好のイスラム観—戦前と戦後のあいだで」臼杵陽
第4章「吉本隆明の思想と宗教—1940年代から60年代まで」島薗進
第5章「村上重良の近代宗教史研究—政教分離をめぐる生き方」林淳
第6章「黒田俊雄の中世宗教史研究—顕密体制と親鸞」安丸良夫
第7章「網野善彦における絶対自由の精神—境界領域を踏破する歴史学」喜安朗
第8章「色川大吉と戦後歴史学—「民衆史」の構想力」安丸良夫
第9章「宮田登と民俗学の変貌—挑戦する「もう一つの史学」」林淳
第10章「柄谷行人から酒井直樹へ—ポストモダン思想における外部と普遍」磯前順一
終章「変貌する知識人」磯前順一
来週で今年のゼミはお仕舞です
宴会部長ダニエルのメールよりの抜粋です。一時帰国の梅森先生も参加するとのこと。
上地ゼミ
日時:12月16日、17:30分より
報告者:藤本 (韓国語?、部落問題?、水平社運動?などの研究)
テーマ:>藤本様、タイトルが出てくる次第MLに流してください。
場所:早稲田大学3-216(政研予備室)梅森ゼミ忘年会
日時:同日、19:15よりお店のほうに移動。宴会(SYMPOSION)は19:30分より
場所:ダルマ(インド料理)
注:人数の把握が難しいので、前日までに別の提案がなければ15名くらいという感じで予約しておきます。
呉叡人先生と若林ゼミ修士一年の平井新さんもゲストとして出席の予定です。