2011年度前期の予定
臨時書記係の飛田同志に拠れば:
今学期自主ゼミは、文献講読+報告とし、今のところ以下の日程で予定しています。文献は、マルクス『ドイツイデオロギー』(岩波文庫版)となります。
5/19 白井さんにマルクスについてお話をしていただく
5/26 ボツマンについて繁田報告
6/02 栗原報告
6/09 飛田報告
6/16 チェルシー報告
6/23 マルクス講読
6/30 マルクス講読
7/07 マルクス講読
7/14 イ報告
7/21 ハン報告
7/28 映画?
また26日について繁田さんが趣旨説明:
最近、話題になって久しいボツマンの本をようやく読了したのですが、これがなかなか面白い本で、少なくとも個人的には、ここ数年で読んだもののなかでは一頭地を抜けるような読書体験でした。
江戸時代から明治時代までの監獄(牢)・刑罰の歴史的変容を大観したもので、帯には「フーコー『監獄の誕生』の日本版といえる金字塔!」とありますが、それはともかく、リアルな刑罰の描写など、史料をハクソウして書かれた本書は歴史研究としても厚みがあり、手堅いものだと思います。あと、この本の近代以降の部分は、梅森先生の博論にかなり依拠して書かれているようで、「ああ、先生は本当は世界的に偉い研究者だったのだな」と、これまでの無知と無礼をいたく反省させられました。
そこで、そのせめてもの罪滅ぼし(?)ではありませんが、私からこのボツマンの本の内容を簡単に紹介して、あとは梅森先生自身の最近の研究の状況を自由に話してもらおう、ということになりました。
ということで、暇と時間のある方は、次のボツマンの本と、それについて梅森先生が最近発表した書評にざっと目を通してきてもらえれば、はなしが分かりやすくなると思います。
・ボツマン『血塗られた慈悲、笞打つ帝国。』インターシフト(2009)
Daniel V. Botsman “Punishment And Power in the Making of Modern Japan”Princeton University Press, 2005・書評:『歴史評論』729号、2011年1月(以前ゼミMLに流れたものです)
http://ci.nii.ac.jp/naid/40017401501
- 作者: マルクス,エンゲルス,廣松渉,小林昌人
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血塗られた慈悲、笞打つ帝国。?江戸から明治へ、刑罰はいかに権力を変えたのか?
- 作者: ダニエル・V・ボツマン
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2009/10/01
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