Moishe Postone Special Lecture


シカゴ大学歴史学部
モイシャ・ポストン教授
特別講義
'Time, Labor, and Social Domination' 以後 現代グローバリズムの諸問題
ロバート・ブレナー、ジョバンニ・アリギ、デヴィット・ハーヴェイを『資本論』の論理から批判する
日時:2010年129日(金)17時〜20時
場所:[http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html:title=早稲田大学 早稲田キャンパス11号館 506教室(大隈銅像後方)]
講師:モイシャ・ポストンシカゴ大学歴史学部教授)
モデレーター:梅森直之早稲田大学政治経済学術院教授)

参加無料/使用言語は英語
主催:早稲田大学 梅森直之研究室 ポストン来日特別講義実行委員会

ポスター:カラー版JPEGPDF (1.6MB)、モノクロ版JPEGPDF (1MB)

*モイシャ・ポストン教授について:シカゴ大学で思想史と社会理論を担当。1996年、主著 'Time, Labor, and Social Domination'(『時間・労働・社会支配』)によってアメリ社会学会・理論賞を受賞。本書は現在翻訳進行中。

*ご参考:UTCPでのPostone講演 "Critical Theory and Historical Reflexivity"



『時間、労働、社会的支配』推薦のことば(原著裏表紙より)

Time, Labor, and Social Domination: A Reinterpretation of Marx's Critical Theory

Time, Labor, and Social Domination: A Reinterpretation of Marx's Critical Theory

「ポストン氏は、後期マルクスの社会経済学理論について、デヴィッド・ハーヴェイの 『資本の限界』(1982年)以来、最も卓越した分析を成し遂げた。これはまぎれもなく長年にわたる研究と熟考の成果である。それだけ待つ価値は十分にあったと言わせるだけの仕事である」
──デヴィッド・マクレラン(American Political Science Review

「この複雑で、濃密な、よく練られていて読みごたえのある研究論文において、モイシャ・ポストン氏は、『資本論』の核心の構造を基礎から再構成し、再解釈してみせた。ポストン氏の議論は厳密で重厚なものであり、資本主義の力学について異なった見解をもつ者にとっても、本書は必読の書であると言える」
──ボブ・ジェソップ (American Journal of Sociology

「モイシャ・ポストン氏が着手した野心的な企ては、これまで為されてきたような、誤解を招きやすい歴史超越的な一般化の手法によってではなく、マルクスの思想を、まさにマルクス自身が意図していたところの、歴史的特殊性のレンズを通して見ることによって甦らせることにあった。その説得力に満ちた議論の道程をきちんとたどる読者には十分に報いる学的解読である」
──ロバート・ハイルブロナー(New School for Social Research)

「久しく待ち望まれていたマルクス主義理論の再構成。モイシャ・ポストン氏は、なぜ[資本主義の危機]は根本的な変革なくして終焉しえないのかということについて、新しい、想像力に富んだ説明を施している。そうすることで、彼は、しばしば嘆かれてきた、フランクフルト学派の批判理論がもつ「経済学的なるものの欠如」を補填するという、長い道のりを歩むのである」
──マーティン・ジェイ (カルフォルニア大学バークレー校

「これは、最近、新たに成長しているマルクス主義を主題とした文献のなかでも、マルクスの批判理論を最も深いところから考え直した作品である」
──トーマス・マッカーシーノースウェスタン大学

「「基本に帰れ」と言われるときにありがちな無味乾燥さはここにはない。彼の読解は、商品労働価値時間などといったカテゴリーを20世紀に為されたいかなる解釈にも劣らないほど、魅力的なものとして呈示する。近年の議論はまさにマルクス理論が指示するものをい かにして延期するかについて論じてきたわけだが、『経済学批判要綱』から得られるポスト資本主義的なビジョンに接合されるとき、マルクスのプロジェクトは、たちまち生き生きとしたものとして現 われてくる」
──ジーン・シューラー(Telos

「ポストン氏の主張は重要であり、挑発的である」
──サイモン・クラーク (Contemporary Sociology