シンポジウム「境界に立った民衆、新しい民衆史に向かって」

韓国の歴史問題研究所が、「新しい民衆史」についてのシンポを開催するようです。
お勉強がてらweb翻訳と辞書とを頼りつつ読んでみましたので、ご参考までに。

2009 歴史問題研究所 定期シンポジウム
「境界に立った民衆、新しい民衆史に向かって」


日々厳しさをましつつある冬風と共に、いつのまにか2009年も年末となりました。今年も歴史問題研究所では一年の研究成果を総括し、定期シンポジウムとして共にみなさまをご招待することになりました。
今回の定期シンポジウムの主題は「境界に立った民衆、新しい民衆史に向かって」です。
今回のシンポジウムを準備した歴史問題研究所民衆史班は1980〜90年代の進歩的歴史学の最大の成果であった民衆史学を批判的に克服し、「新しい民衆史」を追求しようと活動してきました。
今回のシンポジウムでは民衆史班が追求する「新しい民衆史」の立脚点を確認し、いくつかの経験的な研究を通じてその可能性を模索しようと思います。 ここで民衆は実体と言説の境界、近代と非近代の境界、支配と自律の境界にまたがっていたり、あるいはその境界を横切ったり、時には無化させるものとして扱われます。
歴史問題研究所民衆史班の最初の研究成果を公開する場でありますので、皆さまからの忌憚ないご批判を頂ければと思います。ご多忙のこととは思われますが、皆さまのご参加・ご意見をお願い致します。


2009年11月
歴史問題研究所理事長 □□
所長 チョンテホン


場所:成均館大600周年記念館6階先端講義室
日時:2009年12月5日(土)午前10時〜午後6時
主催:歴史問題研究所
後援:韓国研究財団


第一部 方法としての民衆史──趣旨:パクチョンニン(延世大)
*発表
・ペソンジュン(東北亜歴史財団)「1980-90年代 民衆史学の形成と消滅」
・ペハンソプ(高麗大)「近代移行期の民衆意識──"近代"と"反近代"の向こう側」
・イシンチョル(成均館大)「'人民'と疎外された'民衆'──北韓民衆史の模索」
*討論
イヨンホ(仁荷大)、チスゴル(公州大)


第二部 境界に立った民衆:概念、認識、生活──趣旨:チョンビョンウク(国史編纂委員会)
*発表
・ホス(翰林大)「'民衆' 概念のなかの植民地経験」
・チャンヨンギョン(国史編纂委員会)「不倫と不具のあいだで──植民地期本夫殺害事件研究」
・イヨンギ(成均館大)「民衆の算法と'自律的生活世界──生活文書の貨幣記録を通して」
*討論
・チョヒョングン(ソウル大)、リュジュンビル(成均館大)


第三部 総合討論──趣旨:ホヨンラン(蔚山大)
*討論
・発表者とホンスングォン(東亜大)、チスゴル(公州大)、イドンギ(仁荷大)、チョンジョンファン(成均館大)

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