シンポジウム「グローバル化に対抗する運動ともう一つの世界の可能性」

松坂さんからシンポジウムのご案内を頂きましたので、転載します。

第29回国際シンポジウム
グローバル化に対抗する運動ともう一つの世界の可能性
〜いかに繋がり、いかに変えるか?〜

主催:上智大学社会正義研究所
国際基督教大学社会科学研究所

日時:2009年11月29日(日)
10:00〜18:00

会場:上智大学中央図書館L-911

通訳あり:日本語・仏語
参加費:無料

2年前の第27回国際シンポジウムで我われは『グローバル化と先進国における貧困と社会的排除』をテーマに取り上げました。
当時の日本社会ではまだ一部の人の「新しい」貧困と認識されていた現実は、昨年の金融危機に端を発した世界同時不況の到来とともに、もはや誰にとっても身近な日常の不安となりつつあります。
そのため、年越し派遣村反貧困ネットワークのように貧困問題に取り組み困窮者を支援する活動は広く知られるところとなり、こんにち一定の市民権を獲得したと言えそうです。
しかしながら、新自由主義的政治経済に由来する構造的な貧困問題を個人の責めに帰す「自己責任論」はいまだ根強く、現在注目されている困窮者支援の諸活動さえ非常時の対症療法に終わる危険性をはらんでいると思われます。
そこで本年度の国際シンポジウムでは、ネオリベラリズム専制に正面から抗いオルターナティブな社会のあり方を模索する諸運動とその相互連帯が切り拓く新たな未来の可能性に焦点を置くことにしました。
国内外の運動はいかに繋がり支えあうことができるのか、またいかに中間層の意識化を果たすことができるのか、そしてどのような「もう一つの世界」を構想し、そこへ向かう政治の道すじを指し示すことができるのか、これらの課題について論考を深めることができれば、と考えます。

(以下略)

http://www.info.sophia.ac.jp/social_justice/