『戦後知の可能性──歴史・宗教・民衆』
日本宗教学会で立ち見が出たパネルの書籍化みたいです。もともとは安丸邸で島薗進さんを中心とした何年越しの研究会で、安丸さんの黒田俊雄論は戦後知におけるマルクス+親鸞の顕密体制論を展開したんだとかなんとか。
- 作者: 安丸良夫,喜安朗
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 単行本
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山川には商品情報が載っていなかったので、「美徳の不幸」さまからコピペさせていただきました。
序章「戦後知の変貌」安丸良夫
http://d.hatena.ne.jp/t-kawase/20101217
第1章「石母田正と敗北の思考—1950年代における転回をめぐって」磯前順一
第2章「丸山真男の宗教理解—日本仏教史と思想史の方法論」島薗進
第3章「竹内好のイスラム観—戦前と戦後のあいだで」臼杵陽
第4章「吉本隆明の思想と宗教—1940年代から60年代まで」島薗進
第5章「村上重良の近代宗教史研究—政教分離をめぐる生き方」林淳
第6章「黒田俊雄の中世宗教史研究—顕密体制と親鸞」安丸良夫
第7章「網野善彦における絶対自由の精神—境界領域を踏破する歴史学」喜安朗
第8章「色川大吉と戦後歴史学—「民衆史」の構想力」安丸良夫
第9章「宮田登と民俗学の変貌—挑戦する「もう一つの史学」」林淳
第10章「柄谷行人から酒井直樹へ—ポストモダン思想における外部と普遍」磯前順一
終章「変貌する知識人」磯前順一