『戦後知の可能性──歴史・宗教・民衆』

日本宗教学会で立ち見が出たパネルの書籍化みたいです。もともとは安丸邸で島薗進さんを中心とした何年越しの研究会で、安丸さんの黒田俊雄論は戦後知におけるマルクス親鸞の顕密体制論を展開したんだとかなんとか。

戦後知の可能性―歴史・宗教・民衆

戦後知の可能性―歴史・宗教・民衆

山川には商品情報が載っていなかったので、「美徳の不幸」さまからコピペさせていただきました。

序章「戦後知の変貌」安丸良夫
第1章「石母田正と敗北の思考—1950年代における転回をめぐって」磯前順一
第2章「丸山真男の宗教理解—日本仏教史と思想史の方法論」島薗進
第3章「竹内好イスラム観—戦前と戦後のあいだで」臼杵
第4章「吉本隆明の思想と宗教—1940年代から60年代まで」島薗進
第5章「村上重良の近代宗教史研究—政教分離をめぐる生き方」林淳
第6章「黒田俊雄の中世宗教史研究—顕密体制と親鸞安丸良夫
第7章「網野善彦における絶対自由の精神—境界領域を踏破する歴史学」喜安朗
第8章「色川大吉と戦後歴史学—「民衆史」の構想力」安丸良夫
第9章「宮田登民俗学の変貌—挑戦する「もう一つの史学」」林淳
第10章「柄谷行人から酒井直樹へ—ポストモダン思想における外部と普遍」磯前順一
終章「変貌する知識人」磯前順一

http://d.hatena.ne.jp/t-kawase/20101217

悪人なおもて往生を遂ぐ、況や云々。